代表者メッセージ - 求める人物像 - 

━ 無名の若者の創業期に投資する ━
 当社は、新しい社会的価値や産業を創造する担い手であるベンチャー企業/起業家に対して、「資本」と「人材」を提供しています。主としてスタートアップ、アーリーステージのベンチャー企業や、これから独立しようという方々へのサービスです。当社自身も、私が34歳の時に、マンションの1室で、500万円という小さな資本金を元手にスタートしたベンチャー企業です。この事業を発展させ、真剣に世界へ広げていこうと取り組んでいます。当社事業の理念と目的を正しく共有し、この仕事を生涯の職業にし、当社経営を担いたいという意志と資質を備えた方との出会いを求めています。
 無名の若者の創業期、そこにあるものは、徹底したオリジナルへのこだわりであり、成長への飽くなき挑戦です。既に出来上がったもの、確立されたブランド、安定、誰かの二番煎じ、下請け根性とは無縁の世界です。未来を見据える者たちは常に、今の勝ち馬に乗るのではない、反骨精神の持ち主です。これは、起業家同様、ベンチャーキャピタリストやインキュベーターにも必須の、最も大切な資質であると私は思います。

━ 投資家として求められる資質 ━
 「資本」と「人材」を通じた、企業の成長発展への貢献が当社ビジネスの本質であることから、スタートアップ、アーリーステージの優れたベンチャー企業/起業家を発掘する力が必要です。つまり、今はまだ小さく無名であっても、紛れもない本物のベンチャー企業/起業家に出会い、信頼関係を構築する能力です。ちなみに私は、揺ぎない信頼関係などというものは存在しないと思っています。「適度な緊張感のある信頼関係」にこそ真理があると思っているからです。
 次に大切なのは、そのベンチャー企業/起業家が優れていることを投資検討の場で説明し、実際に投資を実行する能力です。当社では現在、1社あたりの投資額が6,000万円ほどになっている会社もあり、その責任とプレッシャーは並大抵のことではありません。投資には、勇気と決断が不可欠です。まだ世間の誰にも認められていないベンチャー企業/起業家が優れていることに気付き、それを表明し他を説得して、勇気をもって投資を行うということは、実際のところ相当に高い能力だと思います。
 また、投資後には、投資先の状況を定期的に投資家に説明する分析力も必要です。ここでも、信頼や粘り強さは必須です。

━ 商人として己を磨く ━
 もう一つ重要な要素があります。当社はベンチャー企業/起業家に対し、事業成長のための実践的活動を有償で提供しています。起業家の構想を実現するために「資本」と「人材」を提供し、ファンド投資家や株主の期待に応え、その結果として当社事業も発展していくためには、投資家としての資質のみならず、事業家としての才覚が必要です。商人として日々研鑽していくことが求められます。具体的には、サービスの提供において高い成果を上げることは勿論、成長支援という当社事業における収益貢献力が求められます。一例を挙げるなら、急成長中のベンチャー企業に常駐し事業部門の構築をしたり、『ビジネス書全巻ドットコム』という書籍販売サイトを自ら企画し、運営したりしています。原則として、投資先の成長支援につながる事業以外は行いません。

━ 長い道程、高い頂。苦しみと喜びに満ち溢れた仕事 ━
 私自身は、会社員時代を含めこの仕事を10年経験していますが、その間に5回株式公開を経験しています。そのうち2社は数十倍のリターンになりました。また、上場以外で8社をエグジットしていますが、1社を除いて全て投資額以上になっています。最大では5倍になりました。一方、4社の破綻を経験しています。これは非常に辛いことですが、この仕事の宿命として避けて通ることはできません。
 上記の殆どが、スタートアップやファーストラウンドでの投資です。インキュベーションファンドの特性上、大きな成果を得るには、長い年月を要します。10年近くかかると思って下さい。   中には、当社で1、2年程度、表面的な起業のノウハウを学び、独立しようと思う方もいるようですが、ベンチャー企業/起業家に対しても、当然投資家に対しても責任を果たさず、中途半端なまま独立するような方の応募は、当社ではお断りしています。

━ インキュベーターとして、世界を目指す ━
 当社設立後、ファンドを組成し、本格的な投資育成活動を開始してからまだ4年です。当社の真価が問われるのは正にこれからです。冒頭にも記したように、また成果が長期に及ぶ事業特性からも、当社自身は現在も「無名の若者の創業期」に他なりません。
 しかしながら、過去の経験から、また現時点で少なくない投資先が着実に、あるいは急成長を遂げている事実から、スタートアップにおける当社の投資能力と成長支援における独自の方法が、遠くない将来圧倒的な実績を導くと私は確信しています。
 才能溢れる無名の若者の創業期に出会い、自らも経営的に関わることでその成長を支援し、世界に通用する成果を追及する日々は、「起業」という価値創造の基盤を構築する道程そのものでもあります。無限の可能性に挑み、共に成長して参りたいと思います。皆様との出会いを、楽しみにしています。

2010年4月        
代表取締役 山本亮二郎
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